DOA : Data Oriented Approch
これを日本で初めて提唱されたのが、堀内一さんの著書だと何かのテック記事で見つけたので、ネットでの入手を試みるも在庫なし。古本サイトでも無かった。
図書館蔵書でようやくヒットしたので貸出に図書館2件ハシゴしたものの「蔵書保管(お蔵にしまわれている)」ことが判明し、先週は時間切れ(お役所!)借りれなかった。
近所の図書館に取り寄せしてもらって昨日ようやく手元に。けれども内容は「難解」でした。(これは私のレベルの低さからですので念のため)
1988年出版当時ではまだインターネットもなくて(日本ではですね)ようやく高額なワークステーションが出回り始めたころ、続編となる(?)データ総研の***の実際(1995年)も取り寄せてましたが、こちらではパソコンやRDMSが登場。事例集もあったものの、感触はいまひとつでした。(買わなくてよかった....)
我々が基幹システムの再構築を計画した際に、ERPパッケージ(まだ英語しかなかった)の選択をしつつも、当時出始めていた国内ITベンダのRDBMS/4GLもパイロットシステムとして「あえて」採用して、開発元まで巻き込んで立ち上げてもらいました。(関係者の皆さんには感謝しかありません。)
この評価結果をうけて、Oracle RDMS+4GL(Developer2000)を正式採用して、スクラッチ開発することになりましたが、ここで我々は「DOA:データ中心アプローチ」の教授をうけ実際に半年間のプロジェクトを経験していたことが、社内数名のシステムメンバで基幹システムの再構築につなげられました。
今一度、このDOAを基礎から学びなおそうかと思いましたが、どうも違う。
私が学んだのは「機能中心でユーザ要件に対応すると、システムはスパゲッティ状態になる」(再構築前の基幹システムはその通りでした)
「しかし、データに着目すると、企業におけるデータはそんなに変化していない。データに着目してデータの関係性とライフサイクルを定義することで、様々な要求や環境変化にも迅速かつ柔軟に対応できる情報インフラの構築ができる」ということであり、我々はそれを実現することが出来たと思っています。またこのアプローチ正しさ強靭さを、他社でのシステム構築プロジェクトでも実証できたことは、チームメンバに恵まれたことが最重要ファクタですが、それに次ぐ成功要因だと思います。
金曜日の夜、connpassのno-code/low-codeのzoomミーティングに参加しました。
こういったサイトが無料で運営されているのは素晴らしい時代になりました。(もちろん、課金テーマもあります。)
connpass - エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォーム
このno-code/low-codeも「知っているか/知らないか」「知っていて使っているか/使っていないか」で、その企業団体のIT生産性は凄まじく違ってくるのですが、あくまで時代に応じたツールだと思います。データ中心アプローチは、画面開発ツールは時代時代のベストを選択できる「使い捨て」でしかなく、企業活動の根幹となるものはデータ(Darabase)です。
今一度DOA : データ中心アプローチの重要性を痛感した次第です。